ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# デザインの輪郭
・ものの適正な姿や位置は、その周りの見えない力の関係によって成り立っている。
 テーブルの上に一輪の花を生けるときにも、その位置はおのずと決まってくるということがある。

・外の要因や、外の力が、内を決めているということが。
 その必然的かたちが、必然的力をみせる。それが「張り」なのである。

・例えば登山道を登っていくと、途中、思わず掴まった木の枝や岩の角が、
 つるつるに磨かれていることがある。
 その枝や岩の角は、その状況でほとんどの人が通過する点だったのである。
 生態心理学者の佐々木正人氏は、その点のことを「意識の中心」といっていた。
 その行為における共通の意識の通過点が、意識の中心である。

・山口 付加価値を求める人の期待に応えようとするから、
     ふつうのことをやる人が少ないんです。
 深澤 ありふれているものをふつうというのだけれど、
     ふつうってそうではなくて、本当はいいものなんです。

・例えば、手のひらを描きなさいっていわれたら、
 ほとんどの人がこの手のひらを描くと思うのですが、
 その外側の風景を描いても残ったかたちが手のひらになるということを
 人間はあまり考えないと思います。
 今おっしゃったことは、手のひらをよく知るために、
 その外側をよく見なさいというような感じがします。
 実は、この手のかたちがこの周りの背景によって成されているということで、
 それがないと、これが何であるかという、存在の認識ができないのではないかと思うのです。

・朽ちていく美しさのことをずっと考えている。それはデザインの先にあるものである。

・意図がかたちに出てしまっているものがきらいです。
 かたちは自分の意思表現ではなくて、そこにあった必然ですから。

・多くの問題や複雑な要因を抱えた状態でのデザイン決定は、
 依頼主にとって易しいことではない。
 そのような厳しい状況下でも彼らは、ふと言葉をもらす。
 「個人的には好きです」と。
 その言葉がすべての人の本音であるということを私は証明したい。

・仕事というのは、締め切りまでに完成していくものだと思っているでしょうが、
 依頼されたときにほとんどアイデアは出るものです。

・人間が、まったく何もないゼロの状態から生活をするための場所を決め、
 家を建て、そのための道具を考案したことを自分も体験してみたかった。
 小さくてもその経験があって初めて、家も道具もデザインできると思った。

ブックデザイン:山口信博+大野あかり

±0やauのINFOBARをデザインした深澤直人さんの
デザインへの考え方が綴られた本です。
デザインは自分の考えを盛り込むメディアではなく
生活のなかに意識されずに溶け込むことを目的とするもの。
という考えに立ちながらも作品を見てみると
深澤さんらしさがにじみ出ているのはなぜだろう。張りかなあ。
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