ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
<< April 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
# スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | | category: - |
<< かたみ歌 | main | 扉守 >>
# この胸に深々と突き刺さる矢を抜け
週刊誌の編集長を務める僕は
41歳で胃がんを発症してから人生観が変わった。
それどころか死んだはずの人間や未来の自分が見えるようになった。
共にがんと闘った友人が死んでしまったのも大きい。
今最大のスクープは政治家Nの金銭スキャンダルであったが
社長とつながりがあるらしく潰されそうで
ライターたちは息巻いている。
しかしそんなものは氷山の一角に過ぎず
Nがいなくなったところで政治がよくなることはない、
今の僕にとってはどうでもいいことだ。
妻との仲は悪くはないが生後3ヶ月で長男が死んでからは
夫婦の営みはまるでなく、上司の妻やタレント事務所から
連れられてくるグラビアアイドルで済ませている。
だいたい今の日本のシステムはおかしいのだ。
僕たちが優先すべきなのは結果の平等であり、
この世界の貧困を救うためにも経済的強者は自らの富を
分かち合わねばならないのだ。
装丁:川上成夫 装画:西村裕之

金と政治と余命と痛みとセックスとオカルトと。
それこそ週刊誌ゴシップの塊のような題材を
惜しげもなく盛り込んだような作品です。
主人公は金のあるものはないものへ分け与えるべきだとか
死を目前にしてしまった今はあまり何事にも関心がないとか
いろいろ言うことは言っていますけれど
それに全く行動が伴っていないのが人間くさい。
週刊誌の編集長なんてかなりの高収入だと思うけれど
それを寄付なんてしていないし
社内の人事でも自分の立場にかなり気を回しているし
他にも引用をふんだんに用いて
いたるところで主張している貧困の救済とは
食い違ったことばかりしていていらっとしてしまう。

しかしこれが直木賞ということは
エンターテインメント作品として世の中では受けとめられているのかー。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:32 | category: サ行(その他) |
# スポンサーサイト
| - | - | 12:32 | category: - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
Categories
Profile
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
Search this site
Sponsored Links