ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# マラケシュ心中
人気歌人の緒川絢彦は自らの恋愛感情を糧に作品を詠む。
ある日歌会にやってきた小川泉にひと目で惹かれてしまうが
彼女は恩師である小川薫風先生の後妻だった。
周りからも釘を刺され絢彦自身も自制しようとするも
彼女のことを狂おしく思う気持ちを止められない。
思いを告白しつつ友人関係を続けたかったが
やはり友情では満足できずいっそのこと二度と会わないことを宣言し
雑誌の企画のためにイタリアへと飛びたった。
しかし旅行先で元人気歌手とのスキャンダルをでっちあげられ
かっとなった絢彦は帰国後出版社へ殴りこみに向かい
そのままスペインへと逃亡を企てる。
日本での生活を捨てたことをすがすがしく、
また薄ら寒く感じながら乗り継ぎのためモスクワ空港にいると
なんと泉が追いかけてきた。
ひと目見るだけだと言っていた泉だったが
絢彦は強引にスペインへと連れて行ってしまう。
装丁:大久保伸子

やっぱり中山さんの作品は感情の重さが違う。
道ならぬ恋の逃避行と聞くとよくある話のようですが
レズビアンが不倫でモロッコまで行くのはそうそうないのでは。

泉がなかなか薫風先生を思い切れないのがじれったくてしょうがないです。
ひどいこともされているし愛はないように思うのですが
老い先短いからという情や世間体なのかな。
でも世間体を気にしていたら絢彦を追いかけて
モスクワまで飛んできたりはしないだろう。そこが煮え切らない。
それに対して絢彦の思いは本当にまっすぐで振れ幅も大きくて
読んでいる方も振り回されそうになるくらい。

薫風先生や柏木といった泉の周辺の男性の描写が
もう少し欲しかったかなあ。
そうすれば絢彦が戦わなければならない男という性が
もっと浮き彫りになったと思う。
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:24 | category: ナ行(その他) |
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