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評価:
東 直子
筑摩書房
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「そう、なんでもいいんですよ。思いついたモノを言ってごらんなさい。モノになって、もう一度、この世を体験することができるのです。あなたは、それを望んでいるはずです。ただし、生きているモノはダメですよ。生きているモノには魂の先住民がいますからね。まあ、無理にとは言いませんが」
とりつくしま係はこの世に未練のある人にとりつくしまを与える。
マグカップ、扇子、名札、日記。この世に戻った人たちが見たものは。
あとがきでIf I were a bird, I could fly to you.という例文があるけど
to youなんてロマンチックな要素あったっけ?笑
少なくとも私が覚えたのにはなかった気が。
突飛な発想ではないけれどあたたかい話です。
とりつく人たちがなんで死んじゃったのかが気になる。
「白檀」の報われない静かな恋が好きです。
番外編はなんのエピソードだったのかなぁ。元祖?