ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# これでよろしくて?
昔の彼のお母さんに誘われてわたしは
「これでよろしくて?同好会」に入会し様々な議論を重ねる。
脱いだパンツの位置について、いい男の定義とは、
機嫌の良すぎる男について、などなど。
家事をしながらたまにこの会に顔を出すというのんびりした生活が
光の妹である郁が転がり込んでからだった。
父親と光の弟である亮と妻の多紀、そして「ママン」と暮らす郁は
「ママン」と多紀の仲がうまくいっていないからと家出してきたのだ。
そして何故か入れ替わりに今度は「ママン」が我が家にやって来た。
決して悪い人ではないのだが、嫁と姑という関係性のせいか居心地が悪い。
そのうえ光はなんとわたしが「ママン」に帰って欲しいと思っていると
「ママン」に言ってしまったのだ。
もちろん本心ではあるけれど今後のことを考えてなんとか取り繕う。
その後もしばらく「ママン」は居続けたのだが
義父が脳塞栓で入院したことを機に家へ戻り
今度は自分と「ママン」と多紀との関係性について頭を悩ませる。
装画・本文イラスト:上村奈央 装丁:藤田知子 DTP:石田香織

様々な背景を持つ女5人が集まっていろいろなことを議論する
『これでよろしくて?同好会』是非行ってみたいです。
中年と呼ばれる年になっても定期的に
なんでもないことでおしゃべりする場をもてればいいなあ。
嫁姑関係に相当疲れているだろうけれど
この会のおかげで菜月もかなり救われていると思います。
人生の先輩に相談したり自分を客観的な視点で見られたり共感してもらったり。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:51 | category: カ行(川上弘美) |
# 風花
評価:
川上 弘美
集英社

卓哉が里美という同僚と浮気している、という匿名の電話を受けた。
その日にはどういうことなのか卓哉に尋ねられたのに
何かが変わってしまうのが怖くて
のゆりはそれ以上のことは聞けなかった。
しかし叔父さんの真人の紹介で始めたクリニックの受付や
医療事務の講座で外の人たちと知り合い、
大学の先輩と沖縄旅行に行き、心境の変化があったのか
離婚してもいいよという卓哉の言葉に反対し
別れたくないと明言して卓哉の転勤について姫路に移り住む。
にも関わらず卓也と別れてください、という栗原からの電話に
のゆりは全然動揺できなくなっていた。
内科医院の受付の仕事を始め、新しいアパートも見つけて
のゆりはひとまず卓哉と別居することにする。
カバー作品:有元利夫 撮影:安齋吉三郎 装丁:清水栞

夫の浮気に対して何も言えなかった専業主婦が
働き口を見つけてそれなりに自立し、離婚を切り出せるようになるまでの話、
なんだけど、一連の心境の変化は経済的な自立だけが原因ではないはずだから
このまとめ方はあまりよくない。
最初はのゆりが頼りなくてもどかしかったけれど
時間をかけて自分と卓哉の関係について向き合っていく姿が好きです。
相手を好きかどうかがわかるのは嫉妬を感じたとき。
結婚なんてしなければもっと好きになっていた、というけれど
そもそも結婚って純粋な好き以外の要素も大きいのではないかなあ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:39 | category: カ行(川上弘美) |
# 龍宮
評価:
川上 弘美
文藝春秋

自分を蛸だという男におもることになる「北斎」
霊力を持っていた曾祖母イトが私の前に現れた「龍宮」
ヘルパー先の正太はケーンと鳴く「狐塚」
社宅はイタチに騒いでいるけどあたしの台所にいるのは「荒神」
昼は人間と一緒に会社に行きアレを拾って帰る「鼹鼠」
7人の姉のもとを回っていき一生を終える「轟」
7代前の先祖にひとめぼれした「島崎」
海から離れて主人から主人へ譲られる「海馬」
装画:牧野千穂 装丁:坂川栄治+藤田知子(坂川事務所)

異形の者たちの短編集です。
人間でないものが人間の世界にいたりものすごく高齢だったり。
そして異形だからといって排除されるわけでもなく
それなりに受け入れられて暮らしている。
「鼹鼠」の〜のことを話そう。という語り口が好きです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:34 | category: カ行(川上弘美) |
# 夜の公園
評価:
川上 弘美
中央公論新社
リリと幸夫は愛し合って結婚したはずだった。
しかしリリはスーパーで出会った暁と関係を持ち、
幸夫もまたリリの友達の春名と寝ている。
ある日カフェで偶然この2組が一緒になり
お互いの浮気が知れることとなった。
リリは幸夫に離婚してほしいと頼む。
お腹には暁の赤ちゃんを宿して。
装丁:中央公論新社デザイン室

お互いが不倫というどろどろな状況なのに話は淡々としている。
感情も薄い。というか言葉になりきってないのか。
結局どの関係も実らないし男女って不思議。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:30 | category: カ行(川上弘美) |
# どこから行っても遠い町
死んだ奥さんの愛人と同居している平蔵さん。
くっついては別れている小料理屋の板前とおかみ。
たこ焼き屋でパートをしている若作りのあけみ。
魚屋や八百屋、たこ焼き屋や小料理屋が並ぶ
少し昔の商店街を舞台に繰り広げられる人間劇。
装画:谷内六郎コピーライトMichiko Taniuchi
装丁:新潮社装丁室

どことなく懐かしい感じがするのは舞台設定だけではないと思う。
「蛇は穴に入る」の谷口さんの不運っぷりが面白い。
「ゆるく巻くかたつむりの殻」は最後にふさわしいというか
導入部分をきれいにまとめたな、という感じ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 22:05 | category: カ行(川上弘美) |
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