ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# この世は二人組ではできあがらない
内定先の入社を蹴り小説家になることを決めた私は
学習塾でバイトをする1つ上の紙川さんとつきあい
たまプラーザのアパートに一緒に住むことにした。
書店でアルバイトをしながら専門学校に通い始めるが
やりがいを見失い新聞のテレビ欄を作る会社に入る。
自尊心のためか紙川さんは公務員試験を受けることを決心し
喧嘩したこともあって私は実家に戻った。
そのまま紙川さんから距離を置きたいと言われ
人づてに彼の進路を聞いた私はしびれを切らし別れを決意。
自分の時間を取りやすい事務職に転職した私は
ついに文学賞を受賞する。
装画:会田誠 装丁:池田進吾(67)

ロストジェネレーション世代の人生観。
フリーターで食いつなぐこともできるが
自尊心も持ち合わせている男子。
どうすれば仕事で社会に認められるのかに悩み
恋に熱くなれず束縛を嫌う女子。
組織に縛られずに職を転々としながら
強い思いもなくなんとなく日々を過ごす様子は
退屈だけれどリアルでそれゆえに恐ろしくもある。

自分たちは社会に守られながら生きているという考えは
一定層にとっては実際その通りだけれども
やはりセーフティネットが足りないところはまだまだ多いと思う。
| comments(0) | trackbacks(0) | 17:49 | category: ヤ行(山崎ナオコーラ) |
# 男と点と線
評価:
山崎ナオコーラ
新潮社

 胃潰瘍で仕事を辞め、喫茶店をたたみ、
マレーシアで甥のコーヒー屋を手伝う老夫婦の「慧眼」
同じサークルの仲のいい男子3人と卒業旅行でパリに行き
男の子になって人生を謳歌したいと思う「スカートのすそをふんで歩く女」
出張先の上海で取引先の若社長の姉が失踪し、
彼女の足跡を一緒にたどっていく「邂逅」
受験勉強の合間に真面目な彼女と水族館に行き
お互いのエロの相違を話し合う「膨張する話」
幼なじみのさおりと娘の亜衣と一緒にNYに行き
彼女を好きだと再確認する「男と点と線」
小説家の私が友達と一緒に友達の彼氏がお世話になった
アルゼンチンの日本人の宿を訪ねる「物語の完結」
装画:民野宏之「LEGO」より
装丁:新潮社装丁室

表題作が一番よかったです。
ずっと否定し続けていた想いも年とともに受け入れられる。
自分にとって大切なものを素直に大切だと言えるようになるには
ある程度時間がかかるものなのかもしれない。
あとは「慧眼」が好き。離婚資金貯めた方がいいかも。
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:42 | category: ヤ行(山崎ナオコーラ) |
# カツラ美容室別室
評価:
山崎 ナオコーラ
河出書房新社

高円寺にある桂美容室別室は
カツラの店長桂さん、大柄で脱サラをしたエリちゃん、
かわいらしくてしっかりした桃井さんの3人で営んでいる。
引っ越してきたばかりのオレは
一度も定職についたことのない友達の梅田さんに連れられて
この美容室を訪れ、勢い花見にまで参加してしまった。
なんとなくエリに気を引かれるオレだったが
桂さんが実家の美容室に帰ることになり
桃井さんが店長を任されたことに対して憤るエリは
なんだか面倒くさいのだった。
装丁:町口覚 写真:大森克己

客との距離がとても近い街の美容室の話。
私は美容室で話しかけられるの苦手だけれど
彼らの雰囲気を見ているといいものかも、と思えてくる。
桂さんはいったいどれだけのカツラを持っているんだ。
たまに文の最後にくる哲学的考察、みたいなのが少し苦手。
| comments(2) | trackbacks(1) | 20:15 | category: ヤ行(山崎ナオコーラ) |
# 手
評価:
山崎 ナオコーラ
文藝春秋
昔からおじさんとばかりおつき合いしてきた。
笑顔だけじゃなく、日常のふとしたしぐさも、
疲れた感じも、だぶついた首筋も全部好きだ。
今は上司である58歳の大河内さんとデートをしている。
コンサートに行ったりご飯に行ったり、
社会のいろいろなことを教えてくれるおじさんが好きだ。
けれど妹ばかりに愛情を注いできた父は好きでない。
そして恋人ではないけれどもうすぐ会社を辞める
27歳の森さんともつき合っている。
恋っていったいなんだろう。
装丁:町口覚 カバー写真:元田敬三

「ハッピーおじさんコレクション」見てみたい。
おじさん好きは屈折したファザコンなのか。
客観的な視点がちょっと冷笑的で面白い。
サイトを消した彼女はこれからどこに向かっていくのだろう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 18:48 | category: ヤ行(山崎ナオコーラ) |
# 人のセックスを笑うな
評価:
山崎 ナオコーラ
河出書房新社
美術専門学校に入ったオレは講師のユリと恋に落ちた。
ユリは人妻だし20歳も年上だし美人でもなんでもない。
好みなんて関係なくオレの心がその形に食い込むからしょうがない。
彼女がアトリエに来ている間が2人の時間だったのに。
装丁:町口覚(マッチアンドカンパニー)写真:佐内正史

さらっと読めます。少しせつない。
いつかは終わるのだろうとわかっていても。
途中の夢が何を暗示していたのかが気になります。

これを松ケンに演じさせたのはいいチョイスだと思う。
| comments(0) | trackbacks(0) | 21:22 | category: ヤ行(山崎ナオコーラ) |
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