ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# WILL
評価:
本多 孝好
集英社

疎遠だった同級生の父親の葬儀を頼まれたが
その後まだ小さな甥がおじいちゃんを見たと言い出し
彼女の元には父親の描いた絵が送られてきた「空に描く」
故人の愛人だと名乗る女が
自分が喪主での葬儀をやり直したいと言い出すが
その女は故人と同日に死んだはずである「爪痕」
15年前に葬儀を行った故人の生まれ変わりだという少年が現れ
その実態を探り出そうとする「想い人」
両親を亡くして葬儀屋を継いだ森野が死者の謎を追う。

『MOMENT』では死に行く人の未練や人間臭さが描かれていて
ずいぶん皮肉っぽい印象を受けたけれど
今度の故人は皆愛されているので
本多さんの死生観というか人間観が変わったのかもしれない。
それでも「爪痕」みたいに逆恨みみたいな人も出てくるけれど。
未だに身近な人の死を経験したことのない私には
きっと消化し切れていない部分があるだろう。
森野はもっと偉そうでもよかったと思う。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:11 | category: ハ行(本多孝好) |
# ミッシング
生徒からオートリバースとあだ名される私は
佐倉京子の喧嘩を仲裁しただけのはずだった。
しかし彼女は補導されたとき引受人に私の名前をあげた。
母子家庭の彼女に同情と愛情を持った私は
ままごとのような恋愛を続けたが
つきあって2年したある日学校側にばれ、
別れなければ私はクビ、京子は退学になると言われた。
そして最後の晩餐の帰りのドライブで事故が起きる。
デビュー作「眠りの海」ほか全5編。
装丁:柿木栄 撮影:茂村裕

人間のほの暗いところを炙り出す作品。
「蝉の証」は『MOMENT』に通じるところがある。
「瑠璃」は山田詠美っぽい感じ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:09 | category: ハ行(本多孝好) |
# チェーン・ポイズン
30歳を過ぎたキャリアもないOLの私は
公園で出会った人に1年後毒薬をもらう約束をした。
あと1年生きればいい。会社を辞めて生命保険に入った。
暇つぶしに通りかかった施設でボランティアをすることに。
一方週刊誌記者の俺は服毒自殺事件について追っていた。
何故彼らはそろって重大な転機の1年後に死んだのか。
唯一有名人でなかったOLの死を辿ることにした。
装丁:高柳雅人 写真:Pete Kobayashi/SEBUN PHOTO/amanaimages

同時進行していく2人の物語。最後はあっと言わされます。
ちょっとだけど希望が持てる話。
子どもたちをもっと生き生き書き分けて欲しかったなぁ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 21:47 | category: ハ行(本多孝好) |
# MOMENT
病院で清掃夫のバイトをしている僕は
死期が近い患者の願いを1つだけ叶える必殺仕事人だ。
戦争で殺してしまった同僚の息子夫婦を観察してくれ。
修学旅行先で知り合った男の子に会いたい。
働いていたお店から私物をとってきて。
手切れ金を返してきて。病院を抜け出してデートして。
しかし引き受けてみると実は全く違う依頼だったりする。
さらに特別室に入院する有馬さんの周りを怪しい黒服がかぎまわる。
装丁:木村裕次 杉坂和俊(木村デザイン事務所)
装画:ルチオ・フォンタナ「空間概念、期待」1962年

皮肉が利いていて死期が近い病人の話なのに重苦しくならず、
でも死を目前にして表れる人間の業が感じられます。
綺麗なばかりではいられないとはわかっているのだけれど。
高校生のときに読んだはずなのに忘れてたので再読。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:06 | category: ハ行(本多孝好) |
# 正義のミカタ―I’m a loser
いじめられっこの亮太は殴られ続けたことで培われた防御力を買われて
正義の味方研究部にスカウトされた。
腕っ節の強さや頭の回転の速さなど特殊技能を持つ人が
セクハラや嫌がらせなどの風紀を正していくのが目的だ。
亮太がネズミ講が行われていると投書があったイベントサークルに潜入すると
一見地味だが上昇指向の強い間先輩と出会う。
彼に新しい世界を見せられた亮太は自分の正義に疑問を感じていく。

勧善懲悪に走り過ぎないで現実を見ているのがいい。
結論は出ないけれど、それでいいのだと思う。
ただトモイチを始め正義の味方研究部の先輩たちの魅力が
活かしきれていなかったような気がしてもったいない。
最後の一対一のシーンでかなり語られるのだけれど
もっと多くの事例を出してそれぞれの個性を活かして解決できたら
ぐんと引きつけられると思う。だいぶ長くなりそうだけれど。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:19 | category: ハ行(本多孝好) |
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