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2010.12.19 Sunday
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わが社のコピー機、アレグリアは仕事をさぼってばかりいる。
そのことをミノベがどれだけ訴えても
先輩は呆れ気味だし男性社員の仕事には影響はなく、
サポートセンターから来るアダシノは待たせてばかりだ。
膨大なコピーが必要な仕事を終えた翌日
先輩は会社を休み、アレグリアの違う所にもエラーが出始めた。
「アレグリアとは仕事はできない」
満員電車に揺られるのは人生の最良の時期について考える大学生、
雑誌を読んだり居眠りをしたりしてすごすサラリーマン、
痴漢を許せないOL、そして痴漢に遭う女子高生だった。
「地下鉄の叙事詩」
装丁:鈴木成一デザイン室 写真:高橋和海
些細といえばそうだけれども軽んじることができない
日常生活のいらいらを物語に昇華させた作品。
津村さんは実際に会社勤めをしているから
ここまでリアルな感情描写ができるのだろうなぁ。
こういういらいらで何が一番辛いかといえば
共感してくれる人が周りにいないことだ。
「だからどうしてそれを口に出してくれなかったんですか。」