ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# SOSの猿
評価:
伊坂 幸太郎
中央公論新社

イタリア仕込みの悪魔祓いを副業とする私は
昔憧れていた辺見のお姉さんから息子のひきこもりの相談を受けた。
彼が以前唯一外出していたコンビニ前で
コーラスの練習をしていた4人に話を聞くと
彼から暴力の善悪について質問されていたらしい。
根気よく彼の部屋を訪ねると突然西遊記の話を始めた。
一方システム会社で品質管理部に所属する五十嵐真は
株の売り買いの発注ミスの原因を追究するよう命じられる。
カバーデザイン:松昭教(bookwall)
カバーアートワーク:Nam Home Sweet Home,2009

知り合いの息子のひきこもりを解消しようとする「私の話」と
因果関係をとことん追及する五十嵐真の「猿の話」が
平行して進められていきます。
『あるキング』系統だなあ。あの本のモチーフはマクベスだったけど
今回は西遊記がふんだんに出てきます。
相変わらず伏線が多くきちんと回収されていますが
片方の話が深層心理というか架空の話なので
すっきりするという感覚は薄かったかなあ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:22 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
# あるキング
評価:
伊坂 幸太郎
徳間書店

弱小プロ野球チーム仙醍キングスファンを両親にもつ男は
仙醍キングスの鑑である南雲慎平太監督が死んだ日に生まれ、
王を求め、王に求められるという意味から王求と名づけられた。
王求は生れたときから野球を見続けその才能を開花させていく。
ボールかストライクかを瞬時に見分けることの出来る王求は
小学校のリトルリーグで敬遠以外は全ての打席でホームランを打ち、
友人のDV親父の額に白球をめり込ませて殺し、
中学では不良に絡まれるがその相手を王求の父親が撲殺、
野球成績は全国大会を目前にして敗退、
高校では打率十割だったが父親が自主して高校を退学、
幼い頃から通い続けるバッティングセンターでのみ練習を続け、
仙醍キングスのプロテストを偽名で受けてオーナーの気まぐれで合格、
プロ入団後多くの打席で敬遠されつつも
ストライクが来ればかならずホームラン、
しかし王求は監督にとって許しがたい存在だった。
カバーデザイン:高柳雅人

野球の天才の短い一生を二人称で綴った不思議な作品。
打つ球全てホームランで野球仲間からは敬遠され
父親が殺人犯、自分も小学生で人を殺しているものの
物好きオーナーのおかげで仙醍キングスに滑り込む。

「自分が読みたい物語を自由に書きたい」という企画らしいけれど
こういうよくわからない欲求があったのか・・・マクベス好き?
本とも連載時とは大幅に加筆修正しているようなので
元のも読んでおけばよかったなあ。
連載途中からだったから読み飛ばちゃってた。
ただの野球ファンである両親の練習方法が有効なのか
王求が葛藤するシーンはよかった。
| comments(1) | trackbacks(1) | 13:02 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
# ラッシュライフ

何でも金で手に入ると信じている画商の戸田と
戸田と契約を結んだ新人画家の志奈子。
プロの単独泥棒黒澤と
偶然の再会を果たした大学の同級生佐々岡。
自殺した父に絶望し「高橋」を信じるようになった河原崎と
「高橋」を解体しようとする幹部の塚本。
お互いの結婚相手を殺そうとする京子と
気の小さなサッカー選手の青山。
無職となり拳銃を手に入れた豊田と
なぜか豊田になついた野良犬。
全く無関係に思える彼らの関係が
回りまわって繋がっていくサスペンス。
装画:All M.C.Escher works
     Cordon Art B.V.-baarn-the Netherlands./
   Huis Ten Bosch-Japan
本文イラスト:松波照慶 装丁:平野甲賀・新潮社装丁室

泥棒、新興宗教の幹部、殺人犯(未遂含む)、拳銃所持者などなど
やばそうな人々がすれ違ったり出くわしたりして
出来事も場所もすっと収束していきます。
一期一会ではないけれど偶然の妙を味わえる作品。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:42 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
# ゴールデンスランバー
人気首相のパレードが爆撃された。
犯人として浮かび上がったのは青柳雅春。
2年前アイドルを強盗から救い一躍ヒーローとなった彼が
最近では痴漢騒ぎを起こしたとも伝えられ
青柳にとって不利な状況がどんどん出てくる。
しかし彼にとっては全く見に覚えのない話だった。
逃走劇を続ける彼と、彼を助けようとする昔の恋人の樋口晴子。
装丁写真:三谷龍二 装丁:新潮社装丁室

とぼけた人物が多いから面白く読めるけれど
人は何人も殺されて監視社会の恐ろしさが書かれています。
そんな状態でも「人間の最大の武器は信頼」と
言い切ってしまう青柳を応援したくなります。
キルオがいい人に見えてしまうのが怖い…
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:26 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
# チルドレン
閉店間際の銀行に滑り込んだ鴨居と陣内は
あろうことか銀行強盗の人質となってしまう。
屁理屈の得意な陣内は強盗につっかかったり
縛られているのに歌いだしたりと全く自由である。
鴨居は一緒に人質となっていた盲目の永瀬のトイレに
つきそうことになった。
彼はこの強盗事件について真相を想像していた。
装丁:鈴木成一デザイン室 装画:宗誠二郎

たぶん2回目なんだけれどあんまり覚えていなかった。
相変わらずの人を食ったようなキャラが出てきます。
詭弁のように見えてどことなく真相を突いている発言が面白い。
時系列は前後するけれど連作です。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:01 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
# モダンタイムス
システムエンジニアの渡辺はやっかいな仕事を任された。
一見普通のプログラムなのだが
前任の五反田が残したヒントを手がかりに解析していくと
特定の検索に反応することがわかり
その検索を行った人物はことごとく襲撃されている。
出会い系サイトと播磨崎高校の事件の関係とは何か。
さらに渡辺は美しく嫉妬深い妻によって
拷問のプロにつけられて浮気を追求される始末。
問題の背景にあるのは犯罪組織か、それとも国家か。
写真:畠山直哉 装丁:松田行正+相馬敬徳

残酷なシーンも多いのにどことなくユーモラス。
佳代子の滅茶苦茶さが潔いくらいです。
システム化の弊害というとありきたりな表現だけれど
自分のしていることの直接的な影響を知っている人って
どのくらいいるんだろう。
挿絵なしの方を選んだのだけれど
このストーリーにどんな絵を付けるのか見てみたくなりました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 22:04 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
# フィッシュストーリー
「僕の孤独が魚だとしたら、」
そんな小説のフレーズで始まる曲を
売れないロックバンドが最後のアルバムで発表した。
途中の感想の部分で音が消えることが一部で話題になった
この曲を聞きながらドライブをしていると、
ちょうど無音の部分で女性の悲鳴が聞こえた。
ふと気になって道を戻ってみることに…
「フィッシュストーリー」他全4編。
装丁:新潮社装丁室 装画:三谷龍二

スピンオフ小説らしいのですが
他の作品を覚えてないため楽しみが半減したのでは。
それでも軽妙で人をおちょくったような(いい意味で)文章は
やっぱり面白いです。構成も上手いし。
「フィッシュストーリー」の因果というか連鎖はよく出来ている。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:41 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
# オーデュボンの祈り
コンビニ強盗をして逃走していた僕は気づくと荻島という
日本が鎖国をやめたと同時に鎖国を始めた孤島に来ていた。
僕を案内してくれた日比野、島で唯一船をもつ轟、
画家の園山氏、右足が不自由な田中、殺しを許されている桜、
そして過去から未来までなんでも知っているカカシの優午。
一風変わった人々からなる島で優午が殺される事件が起きた。
その後殺人事件が続くが優午がいないため犯人がわからない。

結構な数の人が殺されているのになんだかのんびりしている。
桜のせいか、避けられない現象だとして慣れてしまったのか。
城山みたいな絶対悪の存在が伊坂さんの作品にしては珍しいかなぁー
つっこみどころというか謎が残る話。
優午の頭は何でできてたの?園山さんはどこにいったの?
日比野は本当は両親を殺したの?とかとか。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:34 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
# 伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし
小説と音楽のコラボレーションを実現させた2人の対談集。
伊坂さんは斉藤さんの「幸福な朝食 退屈な夕食」を聴いて
小説1本でやっていこうと決意したそうで。
異業界の2人の作品への向き合い方とか恋愛論とか。
さらには年表や影響を受けた作品まで。
装丁:青木貴子

斉藤さんの曲をあまり聞いたことないので(たぶん聞けば知ってる!って
思うだろうけど意識して聞いたことがない)借りてみようかな。
伊坂さんの「真面目なことを言うときは
バカバカしいもので包んで投げちゃえ」って言うのがおもしろい。
確かにそういう雰囲気の小説だなぁー
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:39 | category: ア行(伊坂幸太郎) |
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