ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# ひまわり事件
理事長の思いつきで塀が取り払われた
ひまわり幼稚園と老人ホームひまわり苑。
年長の晴也は恐ろしいひまわり苑の中にボールを落としてしまった。
それを拾った誠次は晴也たち4人とひまわりの種を植える。
ひまわりの成長を気にする晴也は何度も苑に顔を出すようになり
誠次の部屋で麻雀をしたりと仲良くなっていく。
園児たちが劇の練習で忙しくする傍ら
老人ホームでは苑の事業内容について疑問の声が上がっていた。
装丁:関口聖司 装画:フジモト・ヒデト

幼稚園児と老人たち、60歳の年の差がある彼らは
どのように交流していくのか。
園児と老人、保育士の3人の視点から話が進んでいきます。
幅広い世代や視点の移動が前作を思い出します。
安心して読めるけど少し物足りないかも。
奥田英朗といい最近アカのエンタメ小説が増えている?
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:14 | category: ア行(荻原浩) |
# オイアウエ漂流記

トンガを出発した小型旅客機が行方不明となった。
乗っていたのはリゾート開発会社の社員
賢司と高血圧の河原部長、ラグビー部の安田課長、
英語が堪能な菅原主任、接待相手のスポンサー野々村氏に
新婚旅行に訪れたぽっちゃり系の早織とガイドブック男の昌人、
戦争経験者の喜介ことじっちゃんと孫の仁太、
そして謎の外国人ジョセフ・サイモンだった。
嵐に巻き込まれて飛行機は墜落、
機長は波に呑まれてしまい乗客たちは機長の犬と共に無人島に流れ着いた。
最初はすぐに助けがくるだろうと楽観していた彼らだったが
何日経っても助けは来ないまま、
島を探検して自給自足の生活を始めた。
装画・地図:ワタナベケンイチ 装丁:新潮社装丁室

無人島に漂流だなんてもっとシビアな話にもできたと思いますが
余裕のあるコミカルなストーリーに仕上がっています。
食料も飲み水も確保できて気温も十分。
かなりぬるい割りに長いので島での暮らしが冗長に感じられてしまうかも。
どちらかといえば元の生活での人間関係が
どう変化するかに重点が置かれています。
賢司の恋人をもっと引っぱってもよかったかな。
主任が格好よすぎます。

| comments(0) | trackbacks(0) | 00:50 | category: ア行(荻原浩) |
# 愛しの座敷わらし
毎日接待で遅くなる晃一に専業主婦の史子、
友達と上手くいっていない梓美に弟の智也、
そして晃一の母の澄代の5人暮らしの一家が
引っ越してきたのは広いけれどぼろい日本家屋。
変な音が聞こえたり着物の子どもの影が見えたりと
不思議な現象に慣れる智也と澄代に対し、
ストレスのせいだと思う史子や何も見えない晃一。
近所の人によるとそれは座敷わらしだと言うが…
装画:浅賀行雄 装丁:鈴木成一デザイン室

ぼくの夏休み、みたいな感じ。やったことないけれど。
座敷わらしのおかげで家族円満!みたいなコピーだった割に
そんなに重要な役割じゃなかった気がします。

小見出しと見返しのイラストが気に入らない…
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:12 | category: ア行(荻原浩) |
# ハードボイルド・エッグ
フィリップ・マーロウに憧れた私は私立探偵をしている。
待望の美人秘書も雇い難事件に取り組み中だ。
と言いたいところだが依頼はペット探し、秘書は婆さんだ。
そんなある日なじみの柴原アニマルホームの父親が
犬に咬まれて死んでいるのを発見してしまった。
近くの暴力団で飼われている犬を睨んだ私は
証拠となる歯型を取るために屋敷に侵入することにした。
カバーデザイン:東幸央

残念ながらマーロウを知らない私ですが
ハードボイルドコメディとして楽しめます。
綾さんに全部持っていかれますが笑

移動時間が暇すぎて久しぶりに買ってしまった本。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:18 | category: ア行(荻原浩) |
# さよなら、そしてこんにちは
住職である覚念は妻の絵里奈と可愛い盛りの3歳の娘うてなから
クリスマスを祝おうとせがまれて弱っていた。
檀家さんに示しがつかないと思う一方で安請け合いしたが
寺の用事が入ってしまい2人は実家に行ってしまった。
観念した覚念はヒップホップ系のDJさながらの格好に変装して
近くのホームセンターでツリー一式を買うことにしたが…
「長福寺のメリークリスマス」他全7編
イラスト:北村裕花 ブックデザイン:鈴木成一デザイン室

現代風刺っぽいとこが奥田英朗の「家日和」にちょっと似ている。
リストラされて農業に手を出す一家、
テレビの某健康番組に踊らされるスーパー、
戦隊モノのイケメンヒーローに夢中になる母親、、、
全体的に面白おかしく仕上げている中
表題作だけがちょっと真面目ないい話。
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:27 | category: ア行(荻原浩) |
# 千年樹
長い石段の上に茂る大きな大きな一本の木。
何百年もの時の流れの内でその木の下で
謀反にあった国司一家と自殺を図ろうとした少年、
空襲にあった少年とタイムカプセルを埋める園児、
遠距離恋愛の彼氏を待つ彼女と駆け落ちする客を待つ娼婦、
切腹するはめになった武士と鬱屈した教師、
追いはぎをする山賊と落とし前をつけるヤクザ、
ドライブに来た家族と望まれない子を産んだ母、
危篤状態の祖母を気遣う孫と戦前の恋人たち、
この木を切ろうとする市役所員と娘を助けに来た少年。
時を越えて彼らは何らかの接点を持つ。

なんとも暗い雰囲気の話です。木はたくさんのことを見ている。
血が流れたり幽霊が出たり病んでいたりする話の中
「バァバの石段」がひときわ温かく光って見えます。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:58 | category: ア行(荻原浩) |
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