ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# キャンセルされた街の案内

新入社員の立野くんとの会話を楽しむ「日々の春」
失恋した男がネクタイを買い漁る韓国の話でつながった「零下五度」
家出の理由を聞かれないまま公衆便所で雨宿りをする「台風一過」
隣に暮らす男の気配に安心していた「深夜二時の男」
ボロアパートに撮影に来た監督に子役を頼まれる「乳歯」
男なのに痴漢に遭ったことがショックでたまらない「奴ら」
高校の同級生と大阪で再会して飲み明かす「大阪ほのか」
親友の彼女と寝てしまった男の独白「24 Pieces」
20年前の自分と話をする「灯台」
仕事をしない兄にいらだちながら自分の恋愛を小説にする
「キャンセルされた街の案内」
地図製作:atelier PLAN 装丁:新潮社装丁室

掲載紙も発表時期もばらばらな短編なのだけれど
どれも街の様々な風景を切り取ったみたいな作品。
「日々の春」のこれからを想像させるような雰囲気とか
「深夜二時の男」の薄気味悪さと、それでも思い出となってしまうところとか
「キャンセルされた街の案内」の小説の嘘についての考察とかが、好きです。
図書館だとカバーの裏が気になるので今度本屋で見てみよう。

「灯台」で糸井重里の名前があった瞬間テンションが上がった。笑

| comments(0) | trackbacks(0) | 00:05 | category: ヤ行(吉田修一) |
# 最後の息子
閻魔ちゃんのところに転がり込んだ僕には
いろいろなことが起こった。
閻魔ちゃんの店で知り合った大統領がホモ狩りに殺されたり
閻魔ちゃんに頼まれた改装資金を風呂に入れたり
結婚が決まった佐和子と再び会うようになったり。
そして閻魔ちゃんが帰ってくるまでこれまでのビデオを見ている。
「最後の息子」ほか全3編。
装丁:石崎健太郎 写真:イニーゴ・アシス

オカマの閻魔ちゃん、女に入れ込みすぎる岳志、
兄を失ってバランスを崩した母親。
少しずれた人々が話のアクセントになっているというか。
「Water」の青春っぷりが好き。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:07 | category: ヤ行(吉田修一) |
# 悪人
評価:
吉田 修一
朝日新聞社
三瀬峠で女性の遺体が見つかった。
被害者は出会い系サイトを利用していたOLの佳乃。
彼女が友達にこれから会いに行くと言っていた
大学生が指名手配されたが事件前から行方をくらませたままだ。
しかしその日佳乃と待ち合わせをしていたのは
出会い系で知り合った相手の祐一だった。
事件の真相は何か。本当の悪人はいったい。
装丁:町口覚

出会い系で男をとっかえひっかえすることは悪か。
親の金で女をたぶらかせて遊ぶことは悪か。
善悪では割り切れないラインの存在にうならされる。
つい祐一に同情したくなるけれども
それ相応の罪を犯したことは事実だし…
| comments(0) | trackbacks(0) | 22:40 | category: ヤ行(吉田修一) |
# 女たちは二度遊ぶ
13歳だったぼくの初めてのデートは
まだ珍しかった汽車に乗って隣町へ行くことだった。
あまり会話も弾まずバスに乗ったり
少ないお金を出し合ってお昼を食べたり
自分たちが新婚生活を送るアパートを空想したり。
「最初の妻」ほか全11編。
装丁:新村則人 写真:藤岡直樹

付き合っていたりただの先輩だったり全然見ず知らずだったり
交差しては通り過ぎていく女たちの話。
終わり方に余韻があるのがなんとなくいいなぁ。
「十一人目の女」は発表順が11番目だからなのだろうけれど
「最初の妻」はどうしてこれだけ妻と付くのかが謎。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:06 | category: ヤ行(吉田修一) |
# 7月24日通り
会社の上司の奥さんが高校時代の知り合いの亜希子だった。
自分が中心にいないと気がすまない彼女は
私を観客に仕立て上げて高校時代は聡史と、
今は安藤さんとの仲を見せつける。
しかし同窓会をきっかけに亜希子と聡史が再燃。
聡史を好きだった私は今日も7月24日通りを歩く。
写真:畠山直哉 装丁:新潮社装丁室

自分の町がリスボンの造りと似ているって知ったら
いつもの景色が全然違った風に見えるんだろうなあ。
絶対絵描きの彼といた方が幸せになるのに、と思いつつも
彼がいたからこそ間違いに踏み出せたのかも。

章題がいまいちだと思ってたんだけど最後のリストとつながってて
うまい!と思った。そっくりだよ本当に。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:13 | category: ヤ行(吉田修一) |
# 東京湾景
品川の船積倉庫で働く亮介は
出会い系サイトで知り合った涼子と会うことになった。
一度はモノレールに乗っただけで別れるが、
亮介は涼子を忘れられずにメールを送り続ける。
同じ頃亮介は恋愛小説家から取材を受け、
彼の体験はそのまま連載小説として世間に曝け出されていく。

あらすじが書きにくい…!
たぶん同時進行でいろいろなことが起こっているからです。
でもそれが普通の生活だよね。
お互いを信じきれないもどかしさがテーマなのか。
装丁が好きです。空の色が本当綺麗。
| comments(0) | trackbacks(0) | 22:23 | category: ヤ行(吉田修一) |
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