ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# ファースト・プライオリティー
同棲を解消してから車に住むようになった女。
ギタリストとしてバックバンドにいる女。
ジンクスにこだわる女。
盲人と出かけるボランティアを始めた女。
三十一歳の女と再婚を繰り返す男。
そして小説を書くために夫と別居した女。
三十一歳の女たちを写し取った短編集。
装丁:松山智一

山本文緒は短編の方が暗さがほどよくて好きかも。
仕事も恋愛も転換期である三十一歳の難しさ。
実際にその年を通過しないと書けない本だと思う。
最後の話はあとがきみたいなものだと思っていいのかなぁ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:50 | category: ヤ行(山本文緒) |
# 群青の夜の羽毛布
会社を辞めて実家で家事をするさとるは
近くのスーパーで出会った鉄男に恋をした。
厳しすぎる母親の監視下でつきあいを続けるうちに
彼と結婚してこの家に引き込むしかないと考える。
さとるはこの家から出られない理由があるから。
カバーデザイン:多田進

おそろしい…
ひどく閉鎖的な親娘とその危険な魅力に惹かれる男。
鉄男は本当のところどこまで本気だったのかな。
怖いもの見たさだけで結婚まではできないと思うけれど
それでも嘘もついていたわけだし。
いずれにせよこの少しだけずれているというところが恐い。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:36 | category: ヤ行(山本文緒) |
# かなえられない恋のために
・待つのは苦手だけれど「時間を稼ぐ」「様子をみる」という
 処世術が身についてきた。

・エイズ検査を受けて人生を考え直す。

・泣けてきたら我慢せず量目から思い切り涙を流せば鼻水が出ない!

・限られた人生の中で一冊でも多くの本を読むよりも
 同じ本を何度も何度も読む方が好き。

・自分の手の届く範囲でしか生きていないのは
 恥ずかしいことでも悲しいことでも何でもない。

・結婚を迷っているなら相手を養ってあげようと
 思えるかどうかを考えてみる。

共感できる話も多いけれどいちゃいちゃカップルについては意義あり!笑
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:40 | category: ヤ行(山本文緒) |
# 落花流水
お父さんとお母さんの元で愛されて暮らしていたマリは
たまにやってくるお姉さんが実の母だと知らされ
彼女に引き取られるが生活は安定せず貧乏暮らし。
友達もできないマリも結婚が決まったが
幼なじみのマーティルと駆け落ちしてゲストハウスを営み
マーティルと別れてからはホームヘルパーとして働く。
60年をかけて手毬の一生を描く。
装丁:木村典子 装画:マツモトヨーコ

安住することなく様々な見の振り方をするのは血筋なのか。
マーティル、マリの母親、義弟の正弘、娘の姫乃らの視点と
交互に綴られていく話は意外と悲壮感がない。
みんなどことなくずれて達観したところがあるからかなあ。

「何だか男は皆女に逃げられているなと。」
この言葉ほどこの物語を表す箇所はないと思う。
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:07 | category: ヤ行(山本文緒) |
# 恋愛中毒
夫と離婚して弁当屋で働いていた私は
客としてやってきた創路功二郎に見込まれて
愛人兼運転手をすることになった。
もちろん彼の周りには他にも愛人はいっぱいいたが
彼女たちとの関係も受け入れるように努力し、
一人また一人と去っていく愛人たちにほくそえんでいた。
しかし先生に飽きられてきたのか次第に会う回数は減り
本妻のお相手をさせられるようになる。
それでも献身的に尽くすのだ。前の夫のように…
装丁:杉浦康平

「私が私を裏切ることがないように。
他人を愛するぐらいなら自分自身を愛するように。」
主体性がないかに見えてもの凄くしたたかで纏わりつく。
愛=素晴らしい、みたいに思われているけれど
双方向性と程度によって犯罪にもなりうるのだ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:24 | category: ヤ行(山本文緒) |
# 結婚願望
なんのために結婚するんだろう。
みんなしているから?安定性が欲しいから?
人格を肯定されたいから?人生の暇つぶし?
じゃあ結婚しない(できない)場合どう生きるのか。
圧倒的自由だけれど保障は何もない。
30を超えれば結婚願望自体は薄くなるけれど
それでもいい人がいれば、と思ってしまう。
装丁:Hiroshi Sakurai

つまり恋愛は私で結婚は公ということ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:22 | category: ヤ行(山本文緒) |
# プラナリア
次に生まれたときにはプラナリアになりたい。
乳がんで片方の乳房を切除した私は
そう自嘲するたびに豹介に怒られる。
周りのみんなにとってはもう手術は終わったことで
働かない私にいらいらしているけれども
病気のショックや薬の副作用に苦しめられているんだよ。
それでも病院で知り合った美人の勧めで
デパートの和菓子売り場で働いてみることにしたけれど…
装丁:大久保明子

乳がんになった女、離婚して仕事も失った女、
夫のリストラにより深夜パートに出ることにした女、
学生の彼氏に結婚を申し込まれた女、
脱サラして小さな居酒屋を営む男。
みんな停滞して淀んでいるところから踏み出そうとしている。
「あいあるあした」が一番前向きでいい話かな。
女の人が主人公の話はどれもおかしなふっ切れ方な気がする。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:05 | category: ヤ行(山本文緒) |
# アカペラ
親父が死んだらしい。俺は家を飛び出してから20年ぶりに実家に帰った。
せっかくだから主夫としてしばらくいることにすると
知らない女の子が上がりこんできた。いとこの美緒の娘、一花だった。
俺の家出の原因にもなった美緒の。
優柔不断な俺は女たちに振り回されながら
一花とぶらぶらしたり美緒と一度だけ寝たりするうちに
一ヶ月が経っていた。俺はこれからどうするべきか。
「ソリチュード」他2編。
装画:伊藤絵里子 装丁:新潮社装丁室

社会的にはちょっと問題のあるような中年以上の男性に
どうしてもひかれてしまう若い女の子が共通点。
「アカペラ」のタマコの文章は少し読みにくかったけれど
全体的にどうしようもない感じでいいと思う。
「ネロリ」はそこつながってたのか!というおどろき。
| comments(0) | trackbacks(0) | 22:07 | category: ヤ行(山本文緒) |
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