ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
<< December 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
# スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | | category: - |
# 張り込み姫
英会話学校の講師を勤める優子は
自分のやりたいことがはっきりとわからず
ホテルマンから大学院を目指し今の仕事にたどり着く
「File1.ビューティフル・ドリーマー」
旅行会社営業の古屋は営業成績はいいのだが
中途の面接で宣言したとおり自分の給料の3倍分までしか働かず
女の子にちょっかい出したり定時で帰ったりと上司の反感を買う
「File2.やどかりの人生」
自動車ディーラーのメカを務める宅間は
車への愛着が人一倍強く古い車を大切にする顧客の評判は最高だが
車を移動手段としか見ない客や効率化を図る本社からは受けが悪い
「File3.みんなの力」
文芸志望のはずが週刊誌配属となった恵は
週刊誌が廃刊となり上司の計らいで文芸部署に移る手はずとなっていたが
自分は本当に文芸がしたいのか悩む
「File4.張り込み姫」
装画:井筒啓之 装丁:新潮社装丁室

リストラ請負会社に務める真介が
今回も様々な職業の人間と面接し、行く末を見届けます。
英会話学校講師、旅行会社営業、自動車ディーラーのメカニック、週刊誌記者。

週刊誌記者なんて出版社の名前も真潮社だし
作中では株式会社だけれども「働きマン」みたいな感じで
かなり内実を表しているのでしょう。
「FOCUS」の廃刊時にはこんなごたごたがあったのかなーと想像しました。

一番人情味に溢れているのは「みんなの力」。
こんなにとんとん拍子に話が進むのは御都合主義かもしれないけれど
効率化を図る企業とは別に丁寧な仕事をする職人気質の人が
きちんと生きていけるような社会になればいい。
| comments(1) | trackbacks(1) | 10:54 | category: カ行(垣根涼介) |
# 真夏の島に咲く花は
明るく人のいい貧乏フィジー人のチョネ。
父のお土産屋と手伝うインド系フィジー人のサティ。
高級和食店の店長を務める帰化した日系フィジー人の良昭。
フィジーにほれ込み現地で旅行会社に務める日本人の茜。
恋愛に立ちふさがる人種という壁。
そしてインド系フィジー人の大統領に対する
フィジー人によるクーデターが彼らの関係を蝕んでいく。
装丁:鈴木成一デザイン室 装画;いとう瞳

フィジー人のおおらかさにイライラしてしまうこともあれば
うらやましいなぁって思ってしまうこともある。
話としては立場の壁が大きくて切ない恋だけど
南国のムードのせいか悲観的な感じがしません。
イスラエルとかを舞台にした話だったら悲惨だっただろうな…
| comments(0) | trackbacks(0) | 20:05 | category: カ行(垣根涼介) |
# 借金取りの王子
リストラ請負人の真介が今回面接するのは
大手消費者金融業会の超美男子、別名「王子」。
降格ギリギリ店舗成績であるが、部下からの人気は高い。
彼が店長への昇進を断ったのも最初の店での回収率が良かったのも
すべて一人の女性がいたおかげなのだ。
そして今妻となった彼女に、
王子はリストラ候補に挙がったことを切り出せないでいた。
表題作他全5編。
装画:井筒啓之 装丁:新潮社装丁室

「君たちに明日はない」の続編。相変わらずテンポがいい。
人事の人ってこういう風に見ているのかな、とちょっとわかります。

「成功の確率を弾き出すようなシビアな計算は決してしない。そのための努力もしない。ただひたすら、何の根拠もない、お気楽ご気楽な将来へのイメージへ逃げ出す。リストラの最有力候補になるような愚かな人間ほどそうだ。」
…ごもっとも。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:24 | category: カ行(垣根涼介) |
# サウダージ
コロンビアから来た娼婦のDDを愛してしまった耕一は
彼女が帰国できるように大金を手に入れる必要があった。
麻薬の取引情報を掴んだ耕一は
以前短い間仲間であった柿沢たちに協力を頼む。
耕一の暗い過去を察した柿沢は乗り気ではないが…
装丁:関口聖司 写真:近藤篤

ハードボイルドというには少し軟派かもしれないけれど
男の世界という感じ。
DDの馬鹿さ加減には正直げんなりですが…
前作ではアキがもっとしっかりして見えていたけれど
修羅場をくぐってきた柿沢や桃井の前だと可愛いもんだね。
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:19 | category: カ行(垣根涼介) |
# 君たちに明日はない
リストラ人員の面接を仕事とする真介は
会社から渡される資料だけでなく個人的な聞き込みなどを行い
対象人物のことを考えることをモットーとしている。
その結果として会社を辞める決意をする者、残ることに決める者、
自分の将来を見つめなおして選択していく。

人物描写が好き。奥田英朗さんの伊良部シリーズに通じるものがある。
リストラ候補に上るくらいなら会社に残ってもいいことはない。
かといって新しい仕事のあてもない。
やりがいを求めてリスクのある転職に踏み切るか
今の生活のために会社に飼い殺されるか。他人事じゃないよ。
この話ではみんなそれなりに答えが見つかるからいい。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:31 | category: カ行(垣根涼介) |
# ヒートアイランド
渋谷のストリートギャングのヘッドを束ねたグループ・雅。
彼らの仲間が中年親父から奪ったバッグには三千万もの現金が入っていた。
実はヤクザの非合法カジノを襲撃して得た危ない金。
雅をまとめるアキとカオルは金を奪還しに来る男たちから逃れるべく
ストリートギャングやヤクザまでを巻き込んだ計画を立てた。

ハードボイルドです。解説も大沢さんです。笑
ウエストゲートパークとか読んでても思うんですが
本当にこんな感じのチームがうようよいるんですかね。
同じ場所にいても見えないことってあまりにも多い。
知らず知らずのうちに見ようとしていないのかもしれないけれど。

暴力はもちろんよくないけれどアキとカオルは魅力的。
強盗だってよくないんだけれど柿沢と桃井も渋い。
どっちにも肩入れできちゃってどうなるのかハラハラでした。
最後は収まるべき場所に収まったな、という感じですが
絶体絶命くらいまで追い込まれたのにそう簡単に許しちゃえるのかなぁ。
| comments(2) | trackbacks(1) | 23:21 | category: カ行(垣根涼介) |
Categories
Profile
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
Search this site
Sponsored Links