ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# 東京物語

雑用に追われながら弱小広告代理店でコピーを書く
「あの日、聴いた歌 1980/12/9」
浪人のため初の上京に舞い上がる
「春本番 1978/4/4」
演劇部で先輩に憧れながら女友達と軽口を叩く
「レモン 1979/6/2」
コピーの仕事は板についたが後輩遣いに悩む
「名古屋オリンピック 1981/9/30」
フリーになり親から見合いを仕組まれる
「彼女のハイヒール 1985/1/15」
事務所を構えて同僚の結婚祝いに向かう
「バチェラー・パーティー 1989/11/10」
田村久雄の節目節目を拾った全6編。
装丁:大久保伸子 装画:ノグチユミコ

上京、初めての彼女、駆け出しの仕事、
後輩指導、お見合い、友達の結婚と
誰しも共感できる状況がつめこまれています。
こういった悩みはいつになっても変わらない。
80年代ならではの風潮が色濃いので
その時期に働き盛りだった人には懐かしいのかも。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:34 | category: ア行(奥田英朗) |
# オリンピックの身代金
評価:
奥田 英朗
角川グループパブリッシング
東京オリンピックを目前にして東京中が湧き上がる中
オリンピック幕僚長の家に爆弾がしかけられた。
かつて連続爆破事件で世間を騒がせた草加次郎の名で
犯行声明が届いたが、警察と公安は尻尾をつかめない。
公団住宅に引越し第2子の誕生を控えた昌夫も
事件の捜査にかかりっきりとなった。
また幕僚長の息子でテレビ局員の忠は
事件当日自宅前で見かけた元同級生にひっかかる。
その同級生とは島崎国男という優男風のインテリだった。
しかし彼は秋田から出稼ぎに来ていた兄の死をきっかけに
プロレタリアートの迫害に憤慨していたのだった。
装丁:高柳雅人
写真:コピーライトDouglas Miller/Keystone Features/Getty Images
   コピーライトKeystone/Hulton Archive/Getty Images
   コピーライトDonald Uhbrock/Time Life Pictures/Getty Images

繁栄の証であるオリンピックに期待を膨らませる東京都民と
農業と出稼ぎとで貧困に苦しむ地方の村の対比は
今言われている地方格差の比ではない。
共産主義に共感するわけではないけれど
国男を応援したくなる気持ちも少しあるなぁ。
だんだん背景が明らかになる時間差の描写も面白いけれど
もっとどんでん返しが欲しかった。
| comments(0) | trackbacks(0) | 19:05 | category: ア行(奥田英朗) |
# サウス・バウンド
二郎の父は元革共同の有名な闘士だったが
集団でいることに意味を見出せなくなり脱退した過去を持つ。
しかし精神はそのままで昔の仲間を居候させたり
二郎の先生に詰め寄ったりとかなり迷惑。
ついに居候させていたおじさんが殺人事件を起こし
一家はあてもないまま西表島に引っ越すことに。
それまでのぐーたらな父ではなく自給自足に精を出す姿を見て
父を見直す二郎だったがここでも一悶着が。

前半は不良グループと戦って友情を深める二郎の、
後半は自分の正義を守るために戦う父の物語。
国や政府のあり方について考えさせられる本。
かといって小学生の視点だから小難しい話ではない。
東京みたいな利益の争いが絶えないところでは必要だけど
法や警察がどうにもしてくれないところもあって、
西表みたいなみんな協力して暮らしているところでは
必要ではないような気もしてしまう。
そもそもの仕組みをちゃんと理解していないから何ともいえないけれど。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:07 | category: ア行(奥田英朗) |
# 家日和
インターネットオークションにはまる主婦の「サニーデイ」
倒産により妻が働くことになった主夫の「ここが青山」
別居をきっかけに男の隠れ家を作るサラリーマンの「家においでよ」
DMの宛名打ちの内職をする主婦の「グレープフルーツ・モンスター」
ベンチャー志向の夫とイラストレーターの妻の「夫とカーテン」
ロハスにこだわり始めた妻とユーモア作家の「妻と玄米御飯」
家の中でもたくさんのドラマが起きている!

舞台を家に限定してるけど広がりがある作品。
ひきこもりや家で仕事をする人が多くなって、
なおかつインターネットで内にいても外とのつながりが持てる
現在の生活パターンを反映している。着眼点が面白い。

「サニーデイ」はどこまでエスカレートするのか
ちょっとはらはらしながら読んでいったけれど無事でよかった。
内を見直すようになるのもこの本の特徴かも。
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:45 | category: ア行(奥田英朗) |
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