ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# みずうみ
評価:
よしもと ばなな
フォイル
なんとなく壁画で生計を立てている私の家に
向いの中島くんが泊まりにくるようになった。
医学部の難しい研究をしている彼には
悟りきったような雰囲気があって現実感がない。
ある日彼に頼まれてみずうみのほとりにある
古い家についていくこととなった。
そこには子どもみたいなミノくんと、妹のチイさんがいた。
チイさんは占いみたいなものが出来るのだそう。
中島くんはパリに行くことがいいかどうか占ってもらっていた。
私たちは離れ離れになってしまうのだ。
そう思うととても悲しい気がした。私は彼を好きなのだろうか。
装丁:中島英樹 写真:川内倫子

読んだことあるような気もするなぁ…
スピリチュアルな話が多いから既視感なのかもしれない。
チイの言う「親に対する憎しみ」があまり読み取れなかったのだけれど
イタリア料理店で偉そうにする父親の話なのか?

「ほんとうに恋していたら、きっとこんなことは言えない。じらしてみたり、逆にうまく言えなかったりするだろう。そこには好意だけがあった。」
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:41 | category: ヤ行(よしもとばなな) |
# 彼女について
評価:
よしもと ばなな
文藝春秋
ずっと前に道が分かれたはずの従兄弟の昇一が訪ねてきた。
おばさまの遺言で私を手伝いに来たらしい。
霊感があったうちのママは降霊術の最中にパパを殺して死んでしまった。
同じく霊感の強いおばさまはそれをセーブして生きていったようだ。
それまで近づくことのなかったママとおばさまのいた施設や
事件が起こった昔の家に思い切って行ってみることにした。
昇一の距離感が心地良くこのまま続けばよかったのに
私は思い出してしまったのだった。
装画:合田ノブヨ 装丁:大久保明子

完全にネタバレなので言わないけれど某映画を思い出した。
今までも生と死を扱った話はたくさんあったけれど
一線を越えたな、という感じ。

「君は、悲しくならないようにする天才だね。」
「ごまかしの天才なのよ。」
「いや、幸せの魔女だよ。」
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:03 | category: ヤ行(よしもとばなな) |
# サウスポイント
評価:
よしもと ばなな
中央公論新社
幼い頃初恋の珠彦くんとはなればなれになっていたテトラ。
その後キルトで生計を立てるようになったテトラは
ある日スーパーで彼に当てて自分が書いた詞が歌われているのを聞き
アーティストのヨシムラユキヒコと連絡をとった。
ユキヒコによれば彼は珠彦の弟であり、
珠彦はハワイで白血病で亡くなったということだ。
彼を弔うキルトを作るためにハワイへ向うテトラだが…

最近のばななさんの本は本当にハワイ一色!という感じがするけれど
この本はなんだかそんな感じがしなかった。
あとがき読むまで気づかなかったけれど
「ハチ公最後の恋人」の続編にあたるお話だから
そっちの要素も上手く配分されているからかなぁ。

「傷だらけの人たちのいるこの家は妙に静かで空気がきれいだった。悲しみに集中していて、他の雑念は入ってこられないのだろう。」
「一見全てが少女漫画のように甘く、ずっと思い続けていたみたいないい話に聞えるのだが、私が感じるものはもっとどろどろした男の情念で、決して手放しで嬉しくはなかった。」
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:14 | category: ヤ行(よしもとばなな) |
# まぼろしハワイ
パパが死んでしまった。
パパの再婚相手のあざみさんと泣き暮らした末に
一緒にハワイへ行くことに。
フラダンサーであるあざみさんにとってハワイは馴染みの地だ。
マサコさんという彼女の育てのおばさんの元を訪れたり
あざみさんの初恋のおじいさんの山本さんが訪ねてきたり
びっくりするくらいの自然と人との関わりの中で徐々に癒されていく。
表題作他2編。

よしもとばななのハワイ熱がこれでもか、というくらい伝わってくる。
圧倒的な自然とかきらきらした太陽とか甘い匂いのする風とか
そういうもののよさが切々と語られている。
↑こういう感じの並列文がものすごく多い。
一人称で書かれているから主人公の思ったままを表しているのと、
ひとくくりにはできない凄さを表しているんだと思う。

それでもハワイに留まらないのは「銀の月の下で」にあるみたいに
旅先が日常となることで発生するルーチンと
自分が自分でしかないことを痛感させられるのを避けているのか。

「姉さんと僕」の天国には順番がないという話は
何でも思い通りにできてしまうということなのか。
それって挫折や失敗がないのはいいけれど本当に怠惰な生活だよね。
人間の好奇心を満足させられる楽園ってどんなところだろう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:28 | category: ヤ行(よしもとばなな) |
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