ほんのひとこと

元・本屋でバイトする学生による
日々の読書記録です。
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# リテイク・シックスティーン
入学すぐに仲良くなった孝子から
自分は未来から来たのだと告白された。
27歳で無職だった孝子は高校生からやり直したいと願って
気づいたら16歳の春だったそうだ。
最初はそんな未来ネタに戸惑っていた私だったが
次第に彼女の記憶の一部なのだと思って受けいれられるようになった。
席替えや球技大会でのバドミントンを経て
最初は私に気があったけれど孝子の彼氏になった大海くんと
彼の友達で端正な顔立ちの村山くんとの4人で行動することが増える。
4人で海に行き、村山くんと同じ吹奏楽部に入ろうか悩み、
捨て猫を拾い、進路に悩み、村山くんのお父さんの病院に職場訪問に行く。
そこで村山くんのお父さんから比較するなと言われた孝子は
文理が異なる私から距離を置き私は教室で孤立してしまう。
ぎこちないまま迎えたスキー教室で
私は罰ゲームからなかなか戻らない孝子を探しにロッジを出る。
ブックデザイン:鈴木成一デザイン室

ザ・青春です。友達とはしゃぎ、恋をし、進路に悩み、
すれ違い、仲直りし、次の春を迎える。
普通の青春小説と違うのは友達が自分は未来から来たと言うところ。
27歳が嫌になって高校生をやり直す孝子は
めいっぱい青春を謳歌していて
本当に27歳の精神を持っているのか疑いたくなります。
主人公の沙織の方がよっぽど大人びた感性を持っている気がする。

「星星峡」でところどころ読んでいたのですが
まとめて読むとまた印象が変わりますね。

「与えられた環境も、試練も、その人間の一部だ。君と切り離しては考えられまい」
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:40 | category: タ行(豊島ミホ) |
# ぽろぽろドール

おとなしい少女であるわたしは
おばさんから涙を流す男の子を譲り受ける「ぽろぽろドール」
田舎の中学から出てきた私は自分の容姿を思い知り
冬馬さんによく似た人形を可愛がる「手のひらの中のやわらかな星」
家の建て替えの間おばあちゃんの家で過ごしているときに
坪内君の部屋でわたしそっくりの人形と出会う「めざめる五月」
製糸工場の下女だった私が戦後マネキンデザイナーとなり
坊ちゃんのようなマネキンを作り続ける「サナギのままで」
オークションで落とした人形の元に
前の持ち主から後悔の手紙が届く「きみのいない夜には」
事故で醜くなってしまった僕は子豚のような彼女が出来るが
秋葉原で昔の彼女によく似た人形を見つけてしまう「僕が人形と眠るまで」
イラスト:長井トモコ ブックデザイン:鈴木成一デザイン室

様々な人形とそれに対する人々の思い。
人形が登場する話って不安を誘うものが多いですよね。
やっぱり人形の中に人間を見ているからなのかなぁ。
「めざめる五月」とか「僕が人形と眠るまで」は狂気が見える。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:50 | category: タ行(豊島ミホ) |
# 檸檬のころ

保健室登校をするサトを見舞う「タンポポのわたげみたいだね」
司法試験に5回失敗して実家を継ぐか考える「金子商店の夏」
同じ中学の秋元に告白できないままでいる「ルパンとレモン」
下宿内恋愛をやめさせようと説得する「ジュリエット・スター」
音楽ライターを志望して軽音部の子に恋をする「ラブソング」
出席が足りないサトを授業に出させようとする「担任稼業」
受験が終わり遠距離恋愛になる「雪の降る町、春に散る花」
東北のある高校とその周辺を描いた連作短編集。
イラストレーション:小林愛美 ブックデザイン:鈴木成一デザイン室

いわゆるクラスの人気者ではない子たちの青春。
「ラブソング」が一番よかったです。この不器用さと空回り感と純粋さ。
『ミュージック・ブレス・ユー!』に似てる感じ。
「雪の降る町、春に散る花」も青春全開です。
この別れのシーンはかなりぐっとくるものがある。
未だに実家暮らしの私にはわからない気持ちもあるのかも。

| comments(0) | trackbacks(0) | 22:25 | category: タ行(豊島ミホ) |
# カウントダウンノベルズ
歌姫の地位に執着はないと思っていた伊藤ありさ。
恋人の約束のために1位を狙う相葉ミリ。
高校で組んだメンバーのままデビューしたスモール・ロンドン。
それぞれの思いを抱いたチャートトップ10アーティストたちの話。
写真:Thomas Northout/Getty Images デザイン:岩瀬聡

どの話も複数の実在するアーティストが対応して思い浮かぶってことは
1人1人事情は違っても活動のパターンは結構類型的なのか。
ちょっと例外なのは「絶望ソング大全集」。
華々しいステージや人気、人を楽しませるエンターテインメントなんて
全然目指していなくて、それでも人の心に残る曲って聞いてみたい。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:56 | category: タ行(豊島ミホ) |
# 日傘のお兄さん
私が幼稚園に通っていたときの頃
いつも庭で遊んでくれた日傘のお兄さん。
突然ぱたりと姿を見せなくなったお兄さんが
8年後私の家の前に座り込んでいた。
お兄さんに頼まれて匿うことにしたのだが
学校でお兄さんがロリコン変質者だと噂されていると知り
彼を信じたい私は逃亡劇につきあうことにした。
「日傘のお兄さん」ほか4編。
装丁:新潮社装丁室 装画:アルコ

こんなにどの話も好ましい短編集は久々だ。
ぼんやりとした切なさと前向きな気持ち。
「日傘のお兄さん」はなっちゃんがこういう子だから
報われるんだろうけどもし周りの皆と同じ感性だったら
すごく痛々しい話になるのだろうなぁ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:04 | category: タ行(豊島ミホ) |
# 夜の朝顔
小学生のセンリは海やたんぼに囲まれのんびりと暮らしている。
1年生の頃は男女一緒になって海に行ったりしていたのに
だんだん男子と女子は一緒に遊ばなくなって、
いじめが起きたりお洒落や恋愛に目覚めていったりする中
センリはなんとなく取り残されかけていた。

小学生の頃ってそういえばいろいろ考えていたなぁ。
今道で小学生を見ると楽しそうだなぁとしか思わないけど
本人たちは毎日真剣に過ごしてるんだよね。
そういうことを思い出せる本。

ある意味この間読んだ「荒野」よりも少女の恋が書かれていると思う。
| comments(1) | trackbacks(1) | 09:47 | category: タ行(豊島ミホ) |
# 神田川デイズ
大学に行けば、東京に出れば何かが変わる。
そう思ってやってきたのは
安アパートでつるむ冴えない男子3人、
勉強が取り柄で左サークルに捕まる女子、
モテるために星座占いをネタにする男子、
ピンク映画を撮るためにサークルを作った女子3人、
オール優卒業だけを目標にする友達のいない女子、
半端に夢を見て夜間から昼に入り直した移り気な女子。
彼らのどうしようもないけれど少し明るい未来が見える話。

青い!大学デビューから就活まで悶々と鬱々としています。
こんなはずじゃなかったのに、って誰しも思うこと。
一番大切なのはやっぱり行動することなのかなー
昔は大学生ってかなり大人だと思ってたけど全然モラトリアムですね。
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:08 | category: タ行(豊島ミホ) |
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